あなたの左手、 私の右手。
第2章 ~慣れない日々~
「赤名、ボード確認」
「はい」
先輩からの指示に私はすぐに席を立ち、フロアにあるボードの方へ向かった。

はじめはどこに何が書かれているのか、大きなボードにあふれている情報から何をどう読み取ればいいのかが分からなかった私。

でも勤務を初めて2週間が過ぎ、徐々に情報を読み取れるようになってきていた。

今はイベントフロアが1か月間の絵画展を行っていて、先輩曰くつかの間の休息期間らしい。

このイベントの期間が短かったり、立て込んでくると準備や片付けが業務に加わり忙しくなるらしい。

「7月20日からのイベントが決まったそうです。漫画家の〇〇先生の原画展です。」
「了解。俺たちはその次のクールだから、食品関係で責めるか」
「はい」
それぞれのチームにはだいたいのイベント期間の割り振りがされていて、その期間に行うイベントを決めていく。ただ、行いたいイベントが日程と合わないときはほかのチームとの交渉をすることになっていた。
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