子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ど、どうしたの?」

「綾、結婚して欲しい」

「え?」

どんな流れ……?

見れば、いつの間にか圭一の手には小箱が乗せられていて、その中にはダイヤが輝く指輪がはまっていた。

「圭一?」

「いくら綾の親友の旦那だからって……勝手に送られてくるからって、他の男の写真なんて、持っていて欲しくない。綾の彼氏は俺だろ?」

も、もしかして、嫉妬してる?

「なあ、綾。俺、綾のことが好きだ。一緒に暮らすようになって、ますます綾以外の女なんて考えられないって確信した。一生大事にする。だから、結婚して欲しい」

「えっと……私、めちゃくちゃ酔ってるんだけど……」

「でも、意識ははっきりしてるし、酒で記憶を無くしたことはないでだろ?」

「う、うん。で、でも、ビール缶なんて持ってるし、すっごい着古したルームウェア姿なんだけど……」

「俺に気を許してるってことだろ?」

そうなのか?
まあ、そうか……

「その……たまにこうやって、めんどくさく絡むよ?」

「そんなの、これまでにもあったから知ってる」




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