先生は旦那様

✱プレゼント

校長たちが帰ったあと、私とお母さんはソファに座ってため息をついていた。


「はぁ…」

「あら、ため息つくと幸せ逃げるわよ?」

「そんなの迷信でしょ?

もしそれがほんとなら、お母さんだってため息ついてるじゃん」

「あ、たしかに」


私たちは笑った。

一気に疲れが来たけど、少し落ち着けた。


「疲れたわね」

「うん」

「ところで、なんで美弥がここにいるの?」


あ…そうだった。

当たり前のように帰ってきたし、連絡もなしに来たもんね。


「智也と夏希が私をおいてでかけたから、暇だったんだよね…

だから遊びに来たんだけど…」


まさか、こんなことになるなんて思いもしなかったよ。


「タイミング悪かったわね」

「むしろ、タイミングよかった」


どんな面してるのかも見たかったし、言いたいこと言えたしね。

口悪かったかもしれないけど…(苦笑)
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