死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?
「そっか……」


マミちゃんはそう言い、ほほ笑んだ。


頬の筋肉がひきつっていたから、ちゃんと笑えていたかどうかわからなかった。


レントへの気持ちを完全に捨てたわけじゃない。


今でも好きだ。


ユウコとの関係も修復したい。


だけど、今のマミちゃんは病院を出ることもできない。


イジメのこともそうだ。


自分はなにも解決していない。


ただすべてが宙に浮いてしまった。


そして数ヶ月後、そんな気持ちを抱えたまま、マミちゃんはこの世を去った。
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