極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
午後になると、優が出社してきて目が合った。
彼の家に同居する前なら、ニコッと笑顔を作って会釈出来たのに、今はどうしていいかわからず固まってしまう。
そこへ秘書室の朝井さんがやってきて優に声をかけた。
「北條さん、社長が後で部屋に来るようにって」
美しく微笑む彼女に優はクールに返す。
「わかった。十分後に行くと伝えてくれ」
何気ないやり取り。
でも、美男美女のふたりだと、まるでドラマの一シーンのようだ。
ふたりのバッグにバラが見える。
考えてみたらこのふたり同級生なのよね。
すごくお似合いに見えるんだけど恋人だったこととかないのかな。
そんなことを考えていたら、朝井くんに声をかけられた。
「藤原さん、打合せ始まりますよ」
「ああ。そうだったね」
慌てて資料を準備して席を立つ。
午後は三時まで打合せをし、五時からロンドンのスタッフとテレビ会議、その後ヨーロッパで販売する車のコンセプトを朝井くんと考えていたら、午後八時になってしまった。
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