極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
俺がここが会社ということを忘れ咄嗟に彼女を下の名前で呼べば、横にいた滝川は険しい顔で叫んだ。
『佐藤課長、何やってるんですか!』
俺と滝川とで佐藤課長の腕を掴んで梨乃から離したが、滝川がいなければ俺は佐藤課長を殴っていただろう。
梨乃の服ははだけて下着が露わになっていて、怒りで我を忘れそうだった。
課長の頬には傷があってそこから血が出ていた。
恐らく梨乃に引っ掻かれたのだろう。
課長はオフィスのブレーカーを落とし、暗闇の中で彼女を襲った。
彼の卑劣極まりない反抗が許せない。
梨乃はどんなに怖かっただろう。
専務に会わなければもっと早く駆けつけられたのに……。
課長にいろいろ詰問したが、梨乃のことが心配で佐藤課長のことは滝川に任せて彼女を連れて家に帰った。
ショックが大きかったのか、空き巣にあった日のように彼女は放心していて、正直どう言葉をかけてたらいいかわからなかった。
『ひとりになるのが怖い。暗闇の中、課長に襲われて……怖かった』
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