極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
私の話を聞いて朝井くんは興奮気味に言う。
「それは凄い面子ですね。光速で終わらせそう。その場にいたかったな。内職みたいな作業するふたりは滅多に見られないし」
「かなりレアだよね。上司にやらせるのが申し訳なくてずっと緊張してたよ」
それできっとあんな大きい音でお腹が鳴ったんだわ。
あー、今思い出しても恥ずかしい。
北條さんの記憶を消しゴムで消したいよ。
滝川さんから聞いたけど、北條さんが昼休みに佐藤課長を呼んでミィーティングルームで一部の社員だけを贔屓するなと注意したらしい。
私が逆恨みされないよう配慮してくれたのだろう。
直接残業のことを注意すれば、私が北條さんにチクッたように課長に思われるから。
部長の心遣いに感謝だ。
平和に仕事が出来るのが一番だもの。
「何がレアなんだ?」
突然目の前に北條さんが現れてドキッとした。
今日は彼は会議や打合せがあってずっと顔を合わせていなかった。
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