呪イノ少女、鬼ノ少女

この女の名は、九曜茜。

一年前に亡くなった澪の父親の友人、もとい幼馴染である。


驚くべきは彼女の年齢だ。

大方の目には二十代半ばほどにしか見えないであろう。

が、実際のところは澪の父親より三つ年下の御歳、三十八歳。


「相変わらずお若いですね」

「えぇ、日々の努力の賜物かしらねえ」


どう見たって、そんな努力をしている様に見えないが。

いや、逆にそれが驚嘆すべきところなのかもしれない。


「さあお世辞は充分だから、ほら車に乗った乗った」


澪に助手席に乗るように促して、茜は彼女のキャリーバッグを軽々と担ぐとそれをトランクに押し込んだ。





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