もうこれ以上、許さない
しまった!またやらかしたっ。
誉も、いつの間にそんな仲に?って驚くよね…

「え〜と、また短縮?
それより菊川さん(●●●●)、今の話は2人の秘密って事で」
そう言えば、苗字呼びに戻した不満もなく大人しくしてくれるだろう…
と睨んだ通り。

「うわ、いい響き…
わかった!2人の秘密でっ」
嬉しそうに了承される。

だけど、誉はいい気がしないに決まってて…

「違うの誉っ。
ちょっと、誰にも知られたくないあたしの悩みで…
菊川さんには偶然バレちゃったんだけど、これ以上は知られたくなくて」

「…いいよ、わかった」
と、どこか納得いかなそうに了承される。

でも気にしないようにして、誉の受付に取り掛かると。

「じゃあ菊川さん、今日もありがとうございました〜」
引き続き大人しく帰ってくれると期待して、体良く風人を追い払ってみた。

なのに。
「や、見届けてから帰る」
あくまでも2人っきりを阻止する返答。

けどもう居場所は作んないからねっ?
そう、これ以上気を持たせるわけにはいかなかった。


そうして、受付が終わると。
なぜか誉が外の様子に目を向けて…

「じゃあ月奈、また連絡する」
言い終えるや否や。
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