もうこれ以上、許さない
「だから、前にも言ったけど…
月奈はもっと自分を大事にしよっか」
そう言って風人は、またあたしの頭をよしよしした。

大事にって…
あたしなんか、そうする価値もないのに。
第一あたしは、とっくに風人に抱かれてるんだよっ?

ふと、風人と初めてする時の事を思い出す。


*
*

「月奈初体験(はじめて)、じゃないよなぁ?」

恐る恐る問いかけてきた風人に、あたしもおずおずと頷いた。

「くそ、やっぱりかー!
じゃあ最後の相手は、俺がなる」

「なにその、漫画みたいなセリフ…」

「いやマジで。
これからはずっと、俺だけのもんだから」

それどーゆう意味かわかってる!?

これから最後の相手まで、ずっと風人だけって事は…
一生風人だけって言ってるも同然で。

胸が思いっきり鷲掴まれて、すぐ。
唇が風人のそれに塞がれた。


「好きだよ、月奈…
俺だけって、約束して?」
キスの合間に、甘く囁く。

「んっ…いい、よっ?
風人、はっ?」

「俺は余裕で、月奈だけだよ?
この先、ずっと…」


*
*

なのにあたしは、誉に数えきれないほど抱かれてきて。
風人も玉城さんを、4年もの間…

別れてたから仕方ないとはいえ。
あたしだけのものでいて欲しかったのに…
風人だけのものでいたかったのに…
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