もうこれ以上、許さない
そのままあたしたちは、キスしながら眠りに落ちて…
どちらからともなくふと目が覚めては、またキスをして…

延々と延々と、めちゃくちゃ甘ったるい微睡の中で一晩をすごした。


当然、朝起きると。

「唇が痛い…
しかもめっちゃ腫れてるんだけど」
すでに途中からそうだったから、あの時やめておけばよかったと今さら後悔する。

だけど風人は…
「うん俺も。
でもそのぶんすげぇ幸せ…」
と、それが滲む笑顔をこぼした。

男の人が行為を必死に我慢して、バカみたいにひたすらキスだけするなんて、ただの拷問でしかないはずで。
にもかかわらず、そんなふうに思ってくれるなんて…

「うんあたしも、すごく幸せ…」
涙が出るくらい。

すると風人に優しく抱き寄せられる。

「よしよし…
俺もっと幸せするからさ。
あともうちょっと、頑張ろうな?」

コクンコクンと頷きながら…
あたしも風人をめちゃくちゃ幸せにしようと心に誓った。



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