歪な愛に寄り添いたい。
……………
………

チュンチュン。チュンチュン。



私、百瀬 光(15歳)は自殺をした。

いや、自殺未遂だった。

激痛で起きると、ベッドの上だった。

死ねたと思ったのに。

ずっと死にたかった。

両親からの暴力。

荒んでいく自分の心。

そんな自分についていけず、

恋人を振り回す。

そしてまた心が荒む。

腕にはいくつもの傷。

何回切っても、切っても切っても、

何も変わらなかった。

楽になれる気がしてた。

気がしただけだった。
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