御曹司は魔法使い⁉︎
元々、桜川産婦人科旧院の老朽化に伴い、建て直しを考えていたところ、ベリヒルホスピタルから声がかかったらしい。
だから、ベリヒルホスピタル自体は、ベリーヒルズビレッジを所有する旧財閥、御井家の経営なのだが、産婦人科だけは、その腕と評判を請われて桜川産婦人科が入っているのが現状なのだ。

そういうわけで、桜川先生のお部屋はもちろん“産婦人科部長室”ではなく、“桜川院長室”ということになる。

また、ベリヒルホスピタルに移転するにあたり、トゥモローシードセンターを併立された。
ここでは最新技術を用いた不妊治療を受ける事が出来る。
センターが出来て4年目になるが、評判は上々で、既に何人もの夫婦に、文字通り未来の種をもたらしている。

ベリヒルホスピタルにおいて、産婦人科は元々のホテル並みのサービスと、トゥモローシードセンターの高度な医療技術、そして桜川院長の人望とで特別な看板科となっている。

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