パリで出逢った ソウルメイト ②
「美咲達は、ヨーロッパを回る順番は決まった?」

「うん。
イギリス、オランダ、ドイツ、フランスにしたよ! 
7日間は強行過ぎるから、10日間にした。
なかなか ヨーロッパ旅行なんて出来ないだろうし、 会長!社長! 8月にたくさん有給取ります!すみません。」

「大丈夫だよ。新婚旅行なんだし一生に一度だから、2週間位にすれば?」

「そうしたいのは、山々なんですが私の会社の方が お盆休みと足しても10日が限度で… 」

「池谷さんの会社では、年齢的に重要な人材だから中々休みが取れないんだなぁ。」

「はい。やっとひとりで任される案件が増えてきました。」

「雅也君は、何年目になったの?」と栄太が質問すると

「やっと、3年目になりました。」

「斉藤拓海さんには、熱烈ファンが見学に行くのでよろしくって言っておいたからさ、雅也さんは、スカウトされたりして〜 」

「ねぇ雅也。ダメで元々、斉藤さんに働かせて下さい!って言ってみたら?」

「美咲は、単純だなぁ!外国語が喋れない俺がヨーロッパでは無理だよー」

「語学なら、ホラ、フランス語は3人も講師がいるよ! 
オレ達は、いつでも協力するからね!」

「はい。ありがとうございます!」
雅也は、学生の頃から外国の設計デザイン会社に憧れていた。
しかし、母親が日本で1人になる事。そして語学の習得に不安を感じて踏み出す勇気が無かった。

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