パリで出逢った ソウルメイト ②
「斉藤さん!本当にありがとうございます!」

「こちらこそ、ありがとうございます。  
ただですね〜…
玄関ドアは途中で、閃いて取り付けたので見積書の金額より、請求書の金額が…
高くなりそうでして… 本当にすみません…」
熊五郎のような大きな体を小さくなりながら頭を下げている。

「大丈夫です!見積書の金額だって凄く安くしてもらってるのし、  
玄関ドアがリモート式だと助かります!
私もリサも大満足です。
ありがとうございました!」

「あ〜、良かった〜!」

「なぁ! タクミ! 優一は、少しくらい高くなったからって、文句を言うヤツじゃあなかっただろ?」

「でも、5万や10万じゃあないから…」

「ハハハ。何十億の仕事をされている斉藤さんなのに、誠実なんですね!」

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