ねぇ、相良ちゃん
「あー確かに。まぁ涼しい夜でも良い。寝苦しいのはごめんだから。」

「あ、でも。昼でも月あるか」

ふと、窓の外を眺めながら相良ちゃんが呟く。

「今は出てるかな・・・」

相良ちゃんは、アンニュイという雰囲気を纏っている。そして少し冷めてる。

ほんとに好きすぎる。

「相良ちゃんは?」

「相良ってどういう意味なんだろ。」

そう言いながら視線を窓の外から外した相良ちゃん。

行動がいちいち好きすぎる。

「ぐぐってみたら?」

「・・・気が向いたらね」

そして、『気が向いたら』をよく言う。
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