極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
 翌日は土曜日。いつものようにブライアン教授の講義を受けるためだけに大学へ向かう。

「美月! 待って!」

 改札を出たところで、はぁはぁと息を切らした誰かに背後から腕を(つか)まれた。

 朔也さんのことを考えていた私は、ビクッと肩を跳ねらせて立ち止まる。

「美月っ」

 隣に並んだのは一番仲がいい同じ英文科の友人、北村(きたむら)あやだった。

「あや。びっくりした……」

「もうっ、何度も呼んだのに気づいてくれないんだから。ぼうっとして歩いていたら危ないよ?」

「気づかなくてごめんね」

 頬を膨らませるあやに謝ると、彼女はニヤッと笑い顔になる。

「どうしたの? 疲れた顔してるね。土曜日って、愛しの朔也さんに会える日だからいつも元気はつらつなのに。もしかして今日会えなくなったの?」

「ううん。会うよ。ショッキングなことがあって」

 駅から徒歩十分ほどの大学に向かっているあやの足がピタッと止まった。まだ腕を掴まれていた私も必然的に立ち止まらざるをえない。
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