極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
 ブライアン教授の講義後、いつものように門の外に走った。今日から一分一秒たりとも無駄にしてはいけない。

 今日はしっかりと走るためにスニーカーを履いている。

 しかし、校舎から門までの距離を走り、十メートルほど先で待っている朔也さんを目視し走るのをやめて歩いたときにはゼイゼイと息が上がっていた。

 手を振って呼吸を整えながら、彼のもとへ歩を進める。

「また走ってきたのか」

「今日は走れるようにスニーカーなの」

 私は右足を少し上げて、ハイカットのベージュのスニーカーを見せる。

「パンプスじゃないぶんいいか。乗って」

 朔也さんは笑ってのドアを開けて私を座らせ、自分も車の前を回って運転席に落ち着く。

「昼食を取ったら、美月の荷物を取りにいこう」

 親公認の二日間のお泊まりだ。これまで外泊経験がないから、若干緊張している。

 朔也さんは日本橋方面へ車を走らせ、私がリクエストした鍋焼きうどんがある老舗のお蕎麦屋さんに入り食事をしたのち、人形町の自宅へ向かった。

「美月、ご両親は在宅か?」

「たぶん。どうして?」

「出張前に挨拶をしておきたいと思ってね」

 そこで自宅前に到着した。駐車場に父の車はあり、朔也さんは隣に愛車を停めた。
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