極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
「母さん、お茶を淹れてくれないか。それとも朔也くん、コーヒーがいいかね?」
父は場の雰囲気を変えようとしているようだ。
「あ、そうでしたわ。和菓子があるの。朔也さん、どうしましょう」
「お茶で」と答える朔也さんに母は微笑み立ち上がり、私も手伝いについていく。
キッチンでお茶と和菓子を用意して戻ると、父と朔也さんは会話が弾んでいた。
「どうぞ」
母がお茶と紅葉の形の生菓子を朔也さんの前に置く。今日、朔也さんが挨拶に来ると考えて、表通りの老舗の和菓子店で買ってきたものだと思われる。
以前朔也さんが来たときに、この和菓子店の生菓子を出して彼がおいしいと言ったのを母は覚えていたようだ。
「いただきます」
朔也さんは綺麗な所作でお茶をひと口飲んでから、紅葉をかたどり赤からオレンジ、黄色へとグラデーションになった生菓子を、添えられていた和菓子用の楊枝、黒文字でひと口大に切って口へ運ぶ。
「甘さが絶妙でおいしいですね。向こうへ行ったら、この味が懐かしくなりそうです」
私は自分のことばかり考えてしまっていたけれど、ひとり向こうで生活をしなくてはならない朔也さんのことを考えていなかったとそのとき気づいた。
父は場の雰囲気を変えようとしているようだ。
「あ、そうでしたわ。和菓子があるの。朔也さん、どうしましょう」
「お茶で」と答える朔也さんに母は微笑み立ち上がり、私も手伝いについていく。
キッチンでお茶と和菓子を用意して戻ると、父と朔也さんは会話が弾んでいた。
「どうぞ」
母がお茶と紅葉の形の生菓子を朔也さんの前に置く。今日、朔也さんが挨拶に来ると考えて、表通りの老舗の和菓子店で買ってきたものだと思われる。
以前朔也さんが来たときに、この和菓子店の生菓子を出して彼がおいしいと言ったのを母は覚えていたようだ。
「いただきます」
朔也さんは綺麗な所作でお茶をひと口飲んでから、紅葉をかたどり赤からオレンジ、黄色へとグラデーションになった生菓子を、添えられていた和菓子用の楊枝、黒文字でひと口大に切って口へ運ぶ。
「甘さが絶妙でおいしいですね。向こうへ行ったら、この味が懐かしくなりそうです」
私は自分のことばかり考えてしまっていたけれど、ひとり向こうで生活をしなくてはならない朔也さんのことを考えていなかったとそのとき気づいた。