君と見る空は、いつだって青くて美しい



 とうとう恐怖の国語の授業がやってきてしまった。


「では、今日の授業は、前々から言っていた『三分間スピーチ』です。みなさんが考えて思って書いてくれたことを発表してもらいます。発表の順番は、この間の授業でも言った通り、五十音順で男女交互にいきます。では最初の発表は安部くん、お願いします」


 先生が安部くんの名前を呼んだ。

 その瞬間、私の心臓は、尋常じゃないくらいにドキンと大きく嫌な音を立てた。

 安部くんの次は私。

 私の心の中は、どうにもならないくらいの緊張と恐怖とパニックでごちゃまぜになっていた。

 ……逃げたい。

 逃げられるものなら、今すぐにでもここから逃げ出してしまいたい。

 私は、そんな気持ちでいっぱいだった。


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