君と見る空は、いつだって青くて美しい



 私のこともそうなのだけど。

 やっぱり心配なのは真宙くん。

 理由はどうあれ、私が真宙くんの着信を折り返していないのも返信していないのも、紛れもない事実。
 そのことで真宙くんが嫌な思いをしていないだろうか。

 私は、そのことがとても心配で心配でたまらない。

 そして心配していると同時に、真宙くんに対して、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになっている。

 もう二度と真宙くんに合わせる顔が無い……そんな気持ちでいっぱいだった。



「希空ちゃん」


 ……‼


「お昼だよ、お弁当食べよ」


 私は、どれだけの間、自分の世界に入り込んでいたのだろう。

 いつの間にか昼の休憩になっているなんて。

 桜ちゃんの呼びかけで私は我に返った。

 我に返った後、私は必死に頭の中を冷静にさせた。

 そして。


「うん、食べよ、お弁当」


 私もそう言って桜ちゃんと一緒に弁当を食べた。


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