君と見る空は、いつだって青くて美しい



「……それから……真宙くん……あの……この間、この土曜日が空いていないと言ったのは黒川さんのことがあったから。本当は今週の土曜日空いてるの。ごめんね、真宙くん、黒川さんのことがあったとはいえ噓をついてしまって」


 私は、黒川さんのことがあったとはいえ、この間、真宙くんにこの土曜日は空いていないと噓をついてしまったことを謝った。


「気にしないで、希空ちゃん。希空ちゃんが悪いわけじゃないから」

 優しい真宙くん。
 真宙くんはやさしくそう言ってくれた。


「じゃあ、今週の土曜日、決まりだね」


 真宙くんは笑顔でそう言った。


 真宙くん……。

 真宙くんの話を聞きたい。

 本当は今すぐにでも。

 って、それは、ちょっとせっかち……かな。


「ありがとう、希空ちゃん」


 真宙くんは、いつものようにやさしい笑顔でそう言った。


「こちらこそ、ありがとう、真宙くん」


 私も笑顔でそう言った。


「じゃあ、待ち合わせ場所と時間は、また連絡するから、そのときに一緒に決めよう」


「うん」


 こうして今週の土曜日、真宙くんと会うことが決まった。




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