愛は惜しみなく与う【番外編】
「嘘!慧は桜さんの親子丼好きやゆうてたで?」

『いや、ほんとに…丼しか作れなくて…』

『わかる!あたしもご飯になんでも乗せちゃう』

「まぁ、丼が1番美味しいやん!あたしもよくするで」

『てゆうか、お弁当持ってデート行くんだよね?』

「そーそー!行ってみたかった公園あるねん!おっきい公園」

『ほのぼのデートだね。なんだか二人が公園でお弁当食べてるの可愛いんだけど』

『ね!誰かに写真撮られて出回りそう』

「か、可愛いんか?」

『うん!なんだか聞いてるだけでほのぼのするもん』

『二人で写真撮ってきてね!』

「泉と写真?二人で撮ったことないわ。撮ってくる!」


その後は、ゆるく話して、夜も遅いので電話を切った。
こんな風に普通に話せる友達ができるなんて…思ってもみなかった。

2人ともあたしが東堂財閥の娘やって知ってる。


めちゃくちゃ驚いてたけど、特に態度が変わることもなく、普通に接してくれてるからあたしは嬉しい。
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