愛は惜しみなく与う【番外編】
うーんうーんと何かを考える杏

こうやってまったりお弁当食べて過ごしてるけど、多分8割杏が話してる。


「レジャーシート広げてさ?好きな人とお弁当食べて、同じ時間を隣で過ごしてるんやで?つまらん訳ないやん!

あたしは泉がここで寝て、一人で暇やとしても、それはそれで楽しいで。

話すのは…あたし好きやしそれでええやん。そんな、おもろい話してや!とかあたし言わんやろ?このまったり空気がええんやん」


なんなら今から昼寝する?
そう言って俺の腕を引いて、寝転ぶように体勢を変えた。


「早起きしたからなぁ。眠たいねん。ええ天気やし…ちょっと、膝貸してぇや」


そう言って杏は、本当に俺の膝を枕にした。


「デザートもあるねん。おやつの時間になったら起こして」


「……あぁ、わかったよ」


俺ばかり嬉しい思いをしてるな。
こうやって真っ直ぐ俺のことを見て答えてくれる杏は、俺から全て不安を取り除こうとしてくれる。

包容力が凄いよな


今まで杏は付き合ったことないのか。そうだよな。
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