愛は惜しみなく与う【番外編】
「烈火の総長が、彼女のバイトの送り迎えか〜〜」

「バカにしてんな?殴るぞ」


そうみんなで笑った

なんだかんだ平和な日々が続いているから。

喧嘩さえも最近は圧勝しているから、不安に思うところもない。


不安なことと言えば、朔の進級と、杏の旅行くらい。


つい最近まではサトルの事で振り回されまくっていたからな。
次々起こる問題に目眩がしそうだった。

 
杏もちゃんと言わねーし、色々抱え込むし。大怪我するし…ほんと気が休まらなかった。

だから今平和すぎて拍子抜けしている。


俺たちってこんなに平和だったっけって。


喧嘩も弱くなってそう


杏を迎えにいく前に本屋に行きたいから本屋に寄ろう。
資格の取り方とか…よくわかんねーから。

家を継ぎたくないとは言っても、じゃあ何がしたいのかって今まで浮かばなかったから。


それが漠然と描けるようになった。


最短は…専門学校、か
北蓮見以外の学校というものに俺は通えるのか?その辺が社会不適合者なんだよな。

はぁ

本屋でウロウロしていると、見知った顔が目の前に。


あ…

杏の先輩
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