愛は惜しみなく与う【番外編】
そんなこと思わないよ。

そう言って額にキスされる


「大事な弟だ。頼むよ」


泉がそう言ってくれるなら頑張れる気がする。
あたしはみんなのおかげでお母様と普通に話せるようになった。

むしろ今が1番仲良い


とても、大事な存在


あたしや朔みたいな人にとって、親というのはとても特別なんや。

無の感情を向けられたことがあるから


今もし向き合えるとするなら


朔も望むと思うから



「さっそく今日行っていい?今日は病院の先生に相談してみる」

「うん、それは俺もいっていい?」

「先生と話すの?うん、ええよ。よろしく」


母親と話すのは杏に任せると言ってくれた。

杏なら、2人の気持ちを汲み取って、ちゃんと話せるだろうから。そう言ってくれる。

こうやって泉に信頼されると嬉しいな。


朔のために


朔のこれからのために



「じゃあ午後の授業うけたら、今日は病院にいこう。志木さんにも礼を言っておくよ」


とりあえず飯食わね?

そう言ってお昼ご飯を食べる


みんなと一緒にいられるのはあと1年


それぞれの道を歩いていく


この1年であたしが皆んなにできることをする


----
< 392 / 645 >

この作品をシェア

pagetop