愛は惜しみなく与う【番外編】
新が荷物は持って帰っておくと言ってくれたから任せて、少し不機嫌な泉とご機嫌なお兄さんと3人でタクシーに乗った。

こりゃまた…


急に彼氏の家族と対面イベントがきてしまった。


ぱぱちんはええけど、お母様…

なかなか激しい人っぽいし、震えるわ。

どうしよ、あんたみたいなちんちくりん!泉に相応しく無い!とか言われたら。



「お袋に会わせたくなかったな…」

「…なんでなん?」

「……多分溺愛されるぞ」

「溺愛?」


「そうそう、母さんは娘が欲しかったからね。俺は彼女とかできないし、泉が女の子連れてくるのを、今か今かと昔から待ってたから」


な、なるほどな。歓迎されてるならええけど。

と軽く考えてたけど想像以上やった



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「せっかく帰ってきたのにね」

「仕方ありませんよ。疲れたんで私も今日は杏の家に泊まらせてもらいましょうかね」


家主のいない家にみんな泊まる


「俺も俺も〜」


慧も泊まる。どうやらみんな泊まるらしい


「てゆうかさ、みんなどう思う?」

「「「なにが?」」」


「泉と杏ちゃんだよ!2人でお泊まりだよ?なんかしたかな?」


慧はウキウキ楽しそうに、ねぇ、どう思う?とみんなに聞いている。
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