愛は惜しみなく与う【番外編】
怒ってるなぁと思ってほとぼりが冷めるまで放っておくのでもいいんですが。

それじゃ私が嫌なので



「どこか2人になれるところありませんか?」


皐月は物分かりがいい分溜め込む子なので。思ってたより我慢させていたのかもしれない。


「…そんな場所ない」

「あるでしょう。皐月に選択肢をあげてるんですよ?逃げれるようにしてるんです」


何を不安に思っているのか

確かに泉と杏の成長を見守るのは本当に楽しいです。2人のことを知ってるから尚更。成長日記でもつけてやりたいくらい微笑ましいです。

でもそれと皐月を比べること自体がおかしいんですがね。


まぁ、拗ねている皐月に、そういう事を言うと、こっちの気持ちの問題だと言われるから言わない。



「逃げるって何?」

「皐月が何も提案しないなら、私は貴方をホテルに連れて行きますけど」

「な!なんでそうなるのよ!」

「嫌なら他に探してください」

「水族館行くって言ったじゃないの!」

「こんな状態で魚を見て何が楽しいんですか。皐月とだから楽しいのに、貴方の機嫌が悪ければ、楽しめません」


正直言って、水族館も動物園も私はあまり好きじゃない。でも隣で楽しそうにしてる皐月を見てれば、有意義な時間です。

でも今のままじゃ…
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