愛は惜しみなく与う【番外編】
朔は自分のことには無頓着やな


「帰りに逆ナンされた。みて?」


そしていつも通りの朔
携帯を慧に見せてる。慧も、可愛い子じゃんと笑ってる。

いつも通り

モテるのよ、ここの人達は


「泉も逆ナンよくされるん?」

「杏ちゃん大丈夫だよ!泉はいつも、散れ!ってゴミ見るみたいな目で追い払ってるから」

そ、そうなんや
安心してええんやろうけど。
恋の相手がモテるとたいへんやな

美波ちゃん大丈夫やろか


「朔はなんで美波ちゃんの誘い受けるん?」

「ん?どういうこと?」

「いや、そのままの意味やけど…」

「……下心ねぇから?かな」

下心…ね

「まぁ、ここ最近烈火で彼女持ちの奴ら増えてきたから、女の子からのお誘いもすごいんだよ。でも面倒だから断ってるけど。美波はまぁ…杏も話したりしてるし、最近がっついてこないし、いいかなって」


なるほど
朔なりに色々考えてるのね?


「そういや、拓也にも彼女できたんだよ」

「え!そうなん!いつの間に!」


そうかそうか。ええこっちゃな


「何事もなければいいんですけど」
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