愛は惜しみなく与う【番外編】
やだやだ。
この車両に誰もいないとは言え、お下品ったらありゃしない。


「志木さんこそどうなんだよ!杏のことずっと好きだったんだろ?」

「私は関係ありません!」

「志木さんも澄ました顔してやることやってそうだからな!」

「貴方の過去も調べましたが、本当にあの短い時期にどれほどの女性を…!!」


なぁ、ええ加減にしいや?
と言いたいけど、あたしが煽ったしか。

はぁ


「2人とも、そろそろ静かにせな、強制的にタンコブ作るよ」


そう言うとぴたりと2人が止まる。
簡単でよろしい!!!


「志木?」

「……なんでしょう」



「ちなみにあたしから誘ったから、泉は応えてくれただけ。怒ったらあかんよ」


フォローのつもりで言ったのに、ガクンとそのまま志木は項垂れてしまい、抜け殻みたいになった。

変なの


「はぁ、疲れた。志木さん、絶対俺より遊んでた」

「なんで?まぁ確かに……志木ってモテモテやったからなぁ。お姉様達に」


東堂組の仕事で、夜のお店の管理とかもしてるから、そこのお姉様とかに、かなり好かれてた。
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