愛は惜しみなく与う【番外編】
「カメラ?」

「監視カメラ。志木はどこにでもカメラつけるから」

泉はさーっと青ざめている。まだ何もしてないし大丈夫やん。


「着替えとかどうすんの?」

「こんなん泉に言うのもちゃうかもやけど、志木は恥ずかしいとか言う対象じゃない。パンイチで志木の前で走れるくらい」


はぁと大きな溜息をつかれた。いや、でもさ?志木は性別男とかそんなんちゃうねん。志木は志木っていう人種!

「嫉妬する?」

「ちょっとな。でもまぁ……杏のあんなに可愛いところ知ってるの俺だけだしいいや」

……恥ずかしいことやんな?それ!
泉の足をぐにっと踏むと、痛い!と足を押さえてしゃがみ込んだ。


踏むなよと目で訴えかけられる。


「泉が下からあたしのこと覗き込んでるのも悪くはないな」


膝をついて小さくなって痛がっている泉の顔をあげさせてキスをする。

ふふ。


「イケメンが台無しやで?」


口開けて間抜け面してる。まぁどんな顔しててもかっこいいけどさ。それこそ、こんな間抜けな顔見れるのはあたしだけやな。


「杏ってDV体質なの?」

「どこがやねん!」

「踏んづけてからキスした」

「言い方やめてよ!踏んだのは仕方ないやん!」
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