愛は惜しみなく与う【番外編】
だって新なら、どこでもいけちゃうから。


まったり家で話していると、慧と朔と響も帰ってきた。久しぶりにみんな居るね。

こうやってみんなで集まれるのがどんどん少なくなる。ただこの時間を大切にしよう。


泉はあたしにもたれ掛かりながら、物件のサイトを見ている。


「このキッチンは小さい?」

「うーん、せやな。もうちょい広いほうがいいかな」

「わかった」

素直に検索し直している泉


そしてすぐに次の日になった。

今日は授業が終わり、すぐに泉と2人で街へ出た。もうそろそろ噂も落ち着いてきた頃。と言いたいところやけど、まだまだ噂は飛び交っている。

泉に彼女ができたってゆう噂


将来のことを考える時期で、あたし達の生活もそれに伴って落ち着いてきてると思ってるやろ?
そんな事ないねん。


「……まーーた誰かついてきてる」

「はぁ。ほんと、何処にでもいる」

気配が5つ


あたしと泉が2人で歩いてるところは目立つのか、敵対チームがここぞとばかりに突っ込んでくる。2人やしかな?いける思われるんかな?

ほんと、馬鹿な考えはやめてほしい


「俺やる。杏は私服だからな」

後ろに下がっててと言いあたしを背中側に引っ張る。
珍しく膝丈のスカートを履いている。一応放課後デートやしな?それに学生やとか、金なさそうに思われるといい物件紹介してもらえへんかもやし。

気にして今日は大人っぽくした。2人とも。


で、喧嘩せなあかんとか面倒。
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