愛は惜しみなく与う【番外編】
おめでたい?
ふわふわした気分で家に着いた

何かを察したのか、久しぶりに杏の家には全員がいた。


杏の様子は?

チラリと見ても、特に変わらない

俺だけか?こんなにソワソワしてるの。


「ただいまーー」


みんなになんて言えばいいのか分からず悩んでいる俺を置いて、杏は玄関を開けた。


「おかえりー!遅かったね。ご飯食べる?」


新妻みたいなセリフを言いながら響が玄関まで走ってきた。


「仲直りできた?」

「うん、ありがとう!響が居てくれたから追いかけれたわ」


そっか。よかったね。ご飯できてるよ〜と杏の手を引っ張って部屋に連れて行った。

うん。

他の男に触られるの早いな

ま、いいけど

最近慧は付き合った女と同棲を始めてるから、この家でご飯を食べるのは久しぶりかもしれない。

お疲れ様ですと新はすでにご飯を食べていた。


いつもの光景


「泉は?いっぱい食べれる?」

「え…あぁ、少なめでいい」


俺はもう杏でお腹いっぱいなんだよ。目を閉じたら可愛い杏が浮かぶ。使い物にならなくなるから目は閉じない。


「で?お前ら仲直りしたの?杏も機嫌悪かったろ」

朔は鋭いのか、それなりに切り込んで話してくる。


「別に喧嘩してた訳ちゃうで。泉が一方的に悪かった」

「え?俺?」

いや、俺が悪かったのは悪かったけど…
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