やり直せる?

と·····大事な報告


俺と紗英の間に
奇跡にも子供を授かった。

紗英は、驚きを隠せず····
綾華ちゃんも目を白黒······

俺と俺の両親は大喜び。
だけど、仕事はやりたいと
きかない紗英に
無理しないなら、構わないと
言うと
本当に?と、飛び付いてきた。

そんなに嬉しいのかな····
なんて、呑気に考えていたが
ハラハラ、ドキドキの毎日で
紗英に先手を打たれたと
わかり、やられたと思った。

だが、紗英も
その辺りはわかっていて
俺の心配もきちんと
考慮してくれている
洋介君も、
「貴史さんに叱られるから止めて。」
と、紗英を止めてくれるし
まもなく、会える我が子を楽しみに
しながら、毎日を送っている。

それに·····

佳英ちゃんにも
紗英と同じ時期に
赤ちゃんを授かった。

さすがに拓斗は、腰が抜けたようだ
どこまで仲の良い姉妹かと·····

高齢出産にはいる佳英ちゃんを
かなり心配していて
拓斗は、
「そんなに心配なら諦めるか。」と。
「俺は、この先も佳英がいてくれたら
良いんだから」
と、言った。

佳英ちゃんは、
「ごめんね、そしてありがとう。
だけど、拓斗に赤ちゃんを
抱かせてあげたいの。
このまま、頑張って良いかな?」
と、言う佳英ちゃんを
拓斗は、抱き締めていた。

それからは、紗英と同じ病院に
紗英と共に通っている。
今は、紗英が佳英ちゃんを
守っている。

今日も心配だから
寄りたいと言ったのだ。

そんな紗英を心配にも思うが
一緒に向かう俺の足は軽やかだ。

佳英ちゃんは、つわりもあって
大変だったが
今は、落ち着いている。

紗英のつわりは
軽くてすんだ。
綾華ちゃんの時はなかったらしい。

二人の予定日は、
数日違いだ。

楽しみ·····だ。。。
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