【完結】モンスター撲滅委員会

「あっ」

「どしたのー?」

「ひとつだけ、で思い出しました。わたし、カイくんに"ひとつだけこたえてくれる質問"するの、忘れてました!」

「んー。なんのハナシ?」

「言ったじゃないですか」

「ええー。知らない」

「ほんとは覚えてますよね!?」

「さあ。僕の初恋について聞きたいんだっけ」

「ぜったい覚えてますよね……!」

「そんなことより。もっと愉しいこと教えてあげようか」

「へ?」

「ママの弱いとこ、とか」

「……え?」

「ママはね。意外に。耳が――」

「オモテ出ろやサイコ野郎」



わたしは、

このひとたちなりの正義というものに

もっと触れてみたくなっていた。
< 219 / 653 >

この作品をシェア

pagetop