【完結】モンスター撲滅委員会
冷たかった声が、優しい声にかわる。
「せいぜい僕の役に立ってね」
「……はい」
「間違っても僕は見返りナシに優しくしたりなんて。しないから」
天使のような悪魔の囁きである。
良くも悪くもウラオモテがない男なのか。
それともすべての言葉になにか隠されているのか。
「嘘つきで利己主義な僕の役に立ちたいって。まだ思ってるの?」
「はい」
「キミなら。そう言うと思ったよ」
見透かされている。
「キミは僕から離れる気、ないもんね」
その通りだ。
たとえカイくんがわたしを利用しているとしても
わたしを、ただの、道具だと思っていても
いつかわたしを捨てても
…………それで、いい。
「僕たちはね。ボランティアがしたいわけじゃ、ないんだ。損だと思ったものはすぐに切れるし。必要ないものも、やっぱり棄てるよ」
「……でも。あのお店では。安価だったりタダで食事を提供しています。それで助かる子は、たくさんいますよね?」
「そこらへんは。まあ。【あのオトコ】の趣味だよね」
――――“あのオトコ”?
「彼と僕は。違う」