イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
*
『まじで生徒会長のファン、うぜーわ』
はた、と私は立ち止まる。
トイレに向かって廊下を歩いていると、曲がり角の向こうからそんな声が聞こえてきてきたから。
知らない、男の人たちの声。
『会長挨拶のたびに大騒ぎされたら堪んねーよな』
『つーか今日の挨拶も、相変わらずぶっとんでたなあ』
『女子は喜んでたけどな』
『先生も誰も止めねえのがすげえわ』
『そりゃ、止めないっしょ』
『あー…お家柄ね』
悪意のある声。
私は瞬きをして、耳を澄ませる。