イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


流奈さんがノックもせずに扉を開けると、部屋の中央にある大きなテーブルに副会長が座っていた。



会長(あくま)は、両腕を組んでそのそばに立っている。


どうやら2人はちょっと、険しい雰囲気。



「未来ちん助けてきたよーん。って、なに喧嘩ー?」


流奈さんがずかずかと2人に近づいていくと。


会長と副会長、険しい顔の2人と目が合った。



会長は鋭い目つきのまま私を見て、

「…囲み取材は受けずにすんだ?」

そんなことを聞く。


圧に押されて、素直に頷いてしまった。



一方副会長も、眼鏡の奥の目を細めたまま私に、

「今朝は強引に連れてきたりして悪かった」

そう言うので、その圧にも押されて首を横に振る。



「せっかく未来ちん来たのに、なんなのもー?」


流奈さんが呆れたように聞いて、テーブルを見た時。



流奈さんの動きが止まった。


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