はじめての恋。
12.



「は?」

『は?じゃないよ』

「ぎこちない感じ」



と、

言ったら本当にぎこちない感じでしてきた。



この余裕のある感じが腹立つ。

もう、何しても腹立つということですね…




『もう大丈夫』

と、

凌久くんの元を離れようと思った瞬間、手を引っ張られ再び引き寄せられた。




「何が大丈夫なの?」

『甘えん坊だね、凌久くん…』

「キスしたい」

『今したじゃん』

「あ、そういえば」

『何?』

「この間のお詫びして」




あ、

そういえば忘れてたけど…



凌久くんは私に何を期待しているんだろう。





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