はじめての恋。
18.




次の日から長かった冬休みが終わり、大学が始まった。





こんなにたくさん休みがあると、何をすればいいかわからなくなる…




凌久がいないと尚更だった。

これで、凌久中心の生活だったというのが痛いほどわかった気がした。





改札口に着くと、凌久がいた。




「おはよう」

『おはよう』




久しぶりに会った凌久。

何も変わらないんだろうけど…愛おしく感じた。





いつも通り、手を繋いで大学に向かった。





『楽しかった?』

「うん」

『凌久の顔が、物語ってる』

「そんなに?」

『また行けるといいね』

「今度は凛も一緒に行こう」

『予定が合えばね』

「すげぇ遠回しに断るやん」






凌久と顔を見合わせて、会話が出来る事。

凌久と顔を見合わせて、笑い合える事がどれほどの幸せかを実感した瞬間だった。





この時間がずっと続けばいいのに…




何で、凌久と一緒にいる時間は…こんなにも過ぎるのが早いんだろう…



本当に残酷だった。

神様は私の味方になってくれないのかな。





またお昼会えると、思ってても離れるのは寂しかった。





「またあとでね」



何でそんなにサバサバしてるんだろう…

別れる事に対して、あまり抵抗がないのかな。





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