はじめての恋。
19.




そう思っていた矢先の事。

凌久と付き合って、8ヶ月くらい立った。






凌久は、


「こんな、全く喧嘩しない恋愛は初めて」

と、

言ってくれて嬉しかった記憶はまだ浅い。





それは、凌久も同じだと思うけど…

多少、イラっとする事はあるものの、喧嘩する程じゃないなって感じだからかな。





季節は、春。

あと1ヶ月で、私は2年生に進級して…凌久は、大学最後の年。




就活も始まり、忙しくなりそう。

なかなか、会えない日も続きそう…





けど、

今のところは特に生活は変わらず…


平日凌久のバイトがお休みの週1.2回、土日は基本、バイトだから…バイト前に私の家の前まで送ってくれるのが定番になって来ている。





「また明日」

『うん、バイバイ〜』




子どものように、グズグズしてしまうこともしばしばあるけど…1秒で別れる事ができる日もある。




それは、私の気分次第。

けど、この日はグズグズしてしまった。




凌久はいつものことだと思って、手を繋いだまま私の気分が変わるまで付き合ってくれていた。





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