はじめての恋。




ママ業もしている咲良ちゃんは、やっぱり休む事も多かった。



それに、

講義が終わればすぐに帰宅の咲良ちゃん。




なかなか大変そうだったし、寂しかった。






私が咲良ちゃんの子分に会いに行けたのは生まれてから3ヶ月後くらい立った頃だった。



たまたま、

海くんは仕事で不在だったけど…




「柚ちゃんです」

『小さい〜可愛い』




さすが、ママ!

ママは抱っこもお手軽だった。


けど、抱っこさせてもらった瞬間…首が据わってない赤ちゃんの抱っこする大変さを知った。





『咲良ちゃんすごい!』

「慣れだよ、慣れ。私も最初は凛みたいな感じだったもん」

『そうなの?』




柚ちゃんが可愛くて、いくらでも見てられた。


けど、

抱っこの仕方でママじゃないってわかるのかな。



小さな声で泣いて、ママを求めていた。





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