冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。

傷つけたくないのに side千景

(side千景)


「千景、次の100メートルもでるんだろ。すげー大活躍じゃん。1人で何種目制覇する気だよ」


100メートル走に出るために集合場所に行こうとしたら、伊達は呆れ顔でそう言ってきた。


そして歩き始める俺の後ろから、なぜかのそのそついてくる。


伊達の言う通り、俺は休みなく競技にでずっぱりなんだ。


もちろん、すべて1位。


体力、運動神経ともに、自信がある。


「いいだろ、べつに、ほっとけよ」


「もしかして、おまえそれ以上モテようと思ってるんじゃないだろうな、それだけは許さんぞ」


伊達がバカみたいな言いがかりをつけて俺の首の後ろに腕を回す。


まさかそんなわけあるか。


べつにこれ以上モテなくても結構だ。


体育祭の出場種目を決める時、うちのクラスはなかなか決まらず、テンションも低めだった。
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