いつか咲う恋になれ

「先輩に……会える」

本当はさっきの彼女の事とか聞きたかったけど、もうすぐ先輩に会えると思うと何か嬉しさで胸がざわつき始めた。

少しベッドに横になってゆっくりとする。手の甲をおでこに乗せ、天井を見ながら私は考えていた。

私、もしかして真尋先輩の事……

ーーピンポーン

少し寝ちゃったのか、インターホンの音で目を覚ます。しばらくボーッとしているともう一度インターホンが鳴った。

「あっ真尋先輩かも」

私はフラフラになりながらインターホンの画面を確認すると、やっぱり私服姿の真尋先輩がいた。

急いで玄関の鍵を開け、勢いよくドアを開ける。

「……真尋先輩」

先輩が会いに来てくれた。それが嬉しくて、私は思わずその場で先輩にギュッと抱きついた。