癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
その声が聞こえた後、俺の身体が光に包まれ、全身が温かくなり、消えていく光と共に痛みも消えていった。
あれほど全身が痛かったのに、身体が軽くなり俺は目を開けることが出来た。
俺の目に映ったのは、柔らかそうな金色の美しい髪で、青紫色の瞳を持つ可愛らしい5~6才くらいの少女だった。
思わず俺は、その少女に
「君は天使?」
と聞いた。少女は笑って
「天使じゃないわ。わたしはソフィア」
「ソフィア、ありがとう。俺はロエル。」
握手しようと手を出したが、その手はなぜか老人に掴まれ、身体を起こされた。
「坊ちゃん、今、坊ちゃんが見たこと体験した事は誰にも言わないでくれ。坊ちゃんが誰かに話したらこの子は消えてしまうんだ。」
「分かった。約束する!誰にも言わない。僕は強くなってソフィアが消えないように守る。」
「ハハハッ!頼んだぞ。坊ちゃん!」
そう言いながら老人の大きな手で頭を軽く撫でられた。そしてその老人は続けて、
「さっき西の魔女に伝書鳩をやったから、もうすぐ助けがくるはずだ。ここを動かずに待っているといい。」
老人はそう言うと少女の方に向き直り、
「ソフィア、帰るぞ。」
「うん!」
と言って、去って行った。俺は二人の後ろ姿に向かって大きな声で
「ありがとうー!!」
と叫んだ。
あれほど全身が痛かったのに、身体が軽くなり俺は目を開けることが出来た。
俺の目に映ったのは、柔らかそうな金色の美しい髪で、青紫色の瞳を持つ可愛らしい5~6才くらいの少女だった。
思わず俺は、その少女に
「君は天使?」
と聞いた。少女は笑って
「天使じゃないわ。わたしはソフィア」
「ソフィア、ありがとう。俺はロエル。」
握手しようと手を出したが、その手はなぜか老人に掴まれ、身体を起こされた。
「坊ちゃん、今、坊ちゃんが見たこと体験した事は誰にも言わないでくれ。坊ちゃんが誰かに話したらこの子は消えてしまうんだ。」
「分かった。約束する!誰にも言わない。僕は強くなってソフィアが消えないように守る。」
「ハハハッ!頼んだぞ。坊ちゃん!」
そう言いながら老人の大きな手で頭を軽く撫でられた。そしてその老人は続けて、
「さっき西の魔女に伝書鳩をやったから、もうすぐ助けがくるはずだ。ここを動かずに待っているといい。」
老人はそう言うと少女の方に向き直り、
「ソフィア、帰るぞ。」
「うん!」
と言って、去って行った。俺は二人の後ろ姿に向かって大きな声で
「ありがとうー!!」
と叫んだ。