【12/18番外編更新】あまやかしても、いいですか?【完】

「飲みに行きましょう」

「断っていいですか?」

「だめ、あのクソ鬼畜男に奪われたかなしみは、まったく癒えてない」


真顔のまま、柚葉への愛を永遠と語る奇特な上司だった。結婚を知ったときには、まっさきに詰められた。


『わたし、かわいいものフェチなの』

『はい?』

『どうやったらゆずたん……、佐藤さんと仲良くなれるかしら』

『ゆずたん……?』

『はぁ、もう。峯田くんと一緒の時のゆずたん、かわいい……。正義……、ありがとう……』

『え? あの』

『マジであのクソ野郎、別れねえかな。オメーはダメだ。ゆずたんに相応しくない』

『いや、あの』

『飲もうか。ゆずたんと仲良くなる方法、急募』

『しらな、』

『知っとけ。……それじゃあ、よろしくね』


華麗に微笑んで勝手にアポを取り付けられる。

それ以降毎週金曜は、俺と柚葉のランチタイムの尋問飲み会を開催させられている。柚葉の前では、氷の美女も形無しだ。

『ッハァ〜〜! しんど! かわいい! ゆずたん、オムライス食べたの? カワイイ〜〜! 写メ欲し〜〜!!』

『キャラ崩壊やばいんですけど……』



佐藤柚葉は魔性の砂糖。


「今日、やりとり屋。私のおごり」

「……ごちなります」




お前、本当に、手に負えねえわ。




魔性の砂糖
(完)
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