【12/18番外編更新】あまやかしても、いいですか?【完】
異業種の交流会は一度会長と参加したことがあるからわかるけれど、ああいうものは、お酒好きな社長が多く集まるところだ。

橘専務は若くて見目もいいから、あちこちからお声がかかって、なかなか切り上げられないに違いない。

結局最近の遼雅さんの帰りは零時を過ぎることばかりだ。

この調子だとそのうち体調を崩してしまいそうだと思う。ぐっすり休んでほしい。

初めのうちは、遼雅さんがお風呂から上がるまでずっと起きて待っているようにしていたけれど、そうすると、遼雅さんは私を構おうとしてしまうことがよくわかった。

多忙な遼雅さんには家庭のことをしっかりやってくれる奥さんが必要だったと思うけれど、その一方で、この調子なら本人の休まる時間もないような気がする。


『柚葉さん、今日、いいですか?』


耳に残ってはずかしい。

まるで、そうしてほしくて待っていたみたいだ。


問われてしまうとどうやっても遼雅さんのペースになるから、夜はおかえりの挨拶だけをして、先にベッドに引っ込んでしまうことにしている。

幸いなことに私も疲れきっているからか、お布団に入るとすぐに意識を失ってしまう。一度も目覚めないのは、きっと遼雅さんがしっかりと私を抱きしめて眠ってくれるからなのだろう。

朝のスキンシップがすこし長くなるところは、ちょっと困っているけれど。

とくに昨晩のやり取りのせいからか、今朝はなかなか、大変な目に遭った。

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