<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
精一杯抵抗する姿がいじらしくて、自分もからかいたくなる。
「うん、好きだよ」
だから本心を混ぜて返せば、胡桃の顔が真っ赤になってしまった。
「もう……っ」
「ははっ、顔赤いよ」
想像通りの反応で堪えようと思っても、どうしても笑ってしまう。
「わかっててやってるでしょ……朔夜くんのバカ」
拗ねた顔で口を尖らせて。
可愛いという言葉しか出てこないから手に負えない。
キスする衝動を抑える代わりに頭をわしゃわしゃ撫でることに専念した。
今キスしたら絶対理性飛ぶ。何しでかすかわからない。
悶々とする俺をそっちのけで、胡桃は「あっ」と何か思い出す。
「そういえば返事しなくていいの? 連絡来てたんじゃないの?」
「あ、そうだった」
「月那から?」
「ああ、仕事のお迎えしてほしいだって」
「そうなんだ……優生に頼めなかったのかな?」
「うーん、仕事が忙しいとか?」
「たしかに最近忙しそうだもんね」