<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
「ひゅ〜! さすが彼氏!」
「……月那ちゃん、酔ってる?」
「いえいえ、全く」
「絶対酔ってるじゃん」
そもそも私は自分で言うのもなんだが、お酒にめちゃくちゃ強い。
それに大事な情報収集なのに酔うわけがないじゃない。
ほろ酔い姿を“あえて”見せて、相手に隙を与える。
警戒心を解いて、うっかりSEIRAの情報を滑らせる。
それが、狙いだ。
「すごいですよね。こんなに忙しいのにたくさん努力してて」
「わかるよ。そんな彼女だから僕は好きになったんです」
「私もSEIRAさんのそういうとこ好きですよ」
「ライバルですね」
「そうかも?」
ひとつ笑みをした後、簗瀬ハクはようやく本題を口にした。
「……相談っていうのはもちろんSEIRAのことなんだけど……最近悩みがあるみたいなんだ。顔色も悪い時だってあるし、僕としては不安で」
「体調崩してるのに無理してるんですかね……」
「でも仕事には前向きなんだ。活き活きしてるし、サプリを飲むようにしてるから健康面も大丈夫とか言ってて」