鬼課長も婚活中~イケメン好きで何が悪い!?~

「あ、ありがとう」

 あぁ、この笑顔……最高よ!
この仕事をやっていて味わえるのは、イケメンの笑顔。
 そして幸福なひととき。

「菜々子さん。面接予定の人が来ました」

すると別のイケメン君が呼びに来た。
 えっ?もうそんな時間が経っていたの!?
私は、慌ててハーブティーを飲むと立ち上がった。
 さぁ私の目でイケメンか、どうか見極めなくちゃあ!!

 呼ぶと面接予定の子が入ってきた。
「失礼します」と言いながら入ってきた子に驚いた。
 こ、これは、爽やか系のイケメンじゃない!?
サラサラの茶髪で爽やかな口調だった。
 顔立ちも鼻筋が高く整っている。

 そうね……身長・70。スタイル・90。ボイス・100。
キャラ・100。何より顔立ち・100。
トータル500点中460点。

 キャラは、まだ会ったばかりで性格が判断出来ないけど……このキャラは、少し奥手な爽やか系よ!
 うん、間違いないわ。伊達にイケメンばかり見ている訳ではない。

「はじめまして。私は、ここのオーナー兼店長の宮下菜々子です。
あなたを採用します!」

 面接なんてする必要ないわ。
だってイケメンなんだもん。
 イケメン君は、それを聞いて驚いていた。

「えっ?まだ何も面接していないのですが……?」

「あら、いいのよ。ウチは、イケメンであるかを基準で考えるから問題ないわ。
 それよりも履歴書持ってきてくれた?」

「は、はい」

慌てて履歴書が入った封筒を渡してきた。
 えっと……電話だったから名前忘れちゃったけど何だったかしら? 
 封筒から履歴書を出してみる。

不知火裕太(しらぬいゆうた)。風見高等学校1年生か……うん?不知火!?
 珍しい苗字だけど……いや、まさかね?
たまたま同じ苗字なだけよね?
チラッと彼を見た。すると少し照れた表情でニコッと笑ってくれた。
 キュンと胸が高鳴る。うん、まったく違うわね!

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